Tuesday, August 28, 2007

avant-garde or yavan-garde?

日程的には結婚式の前日なんだけど、土曜日はひさびさに建築めぐってきました。今回はマサキと一緒に近いようで遠い、長野〜静岡ツアー。

まずは長野県飯田市にある、小笠原資料館。1999年、たぶん SANAAじゃなくて妹島和世単体の作品。重要文化財の旧小笠原書院のための資料館で、2つが同じ敷地内に建ってます。この書院建築と全くもって違う、現代的な建物が建てられたのは、どうやら小笠原家が妹島の親戚だかららしい。そんな裏話つきで、書院のほうをまずは受付のじいさんが説明してまわってくれます。書院のほうも結構おもしろいし、勉強になる。行かれる方は、両方見ることをおすすめします。で、資料館のほうは、若干波打つような平面というか立面+ピロティで、妹島らしくかなりシンプル。スロープを上って内部へ。裏側も緑が反射して結構きれいでした。入ると丸っこいイスと、書院の屋根がお出迎えしてくれます。座るとちょうどいいくらいの高さで、ガラスの模様がなくなってます。

かなりのロングドライヴを経て、静岡県浜松市天竜の秋野不矩美術館へ。藤森照信の作品。小高い丘に建ってるんだけど、その姿からしてどこかメルヘンです。西欧の城かなんかにも見えます。1Fは秋野不矩の常設展示室、2Fは市民ギャラリー。1Fの常設展示室は、くつを脱いであがります。奥の部屋は中央に吹き抜け(といったらよいのかわかりませんが・・・)があり、床は石になってて、この感触は新鮮。外とは違い、中はわりとすっきりしてて、日本の古民家的な感じもあります。

さらに、ねむの木子供美術館へ。2こあるらしく、まずあたらしい方へ。新しいほうはこれまた藤森照信。古い方は坂茂ですが、ここの受付嬢にきいたところ、どうやら古い方のは現在営業してないみたい。とりあえず、あたらしい方の中へ。と思ったら、のっけから外に出なきゃなりません。スロープをぐるっとのぼって2Fから入ります。こういうのははじめてでちょっとおどろきました。展示室は秋野不矩美術館と似てて、2部屋構成。ただし、こちらは奥の部屋がまるっこい(キノコの頭の部分)。壁、天井ともに白でつながってて、ちょっと錯覚おこしそうな感じですけど、なかなかおもしろい。教会みたいな感じもあってロンシャンなんかに通じそうな気もする。そして、展示してある作品もすばらしくよかった。

新しい方の美術館よりさらに奥にある古い方も見に行きました。やはりなかには入れそうもなく、そとからのぞき込む。とっても一面ガラス張りだから、わりとみれます。作品も結構そのまんまです。坂茂っぽい紙でできてそうな受付テーブルとか、屋根の構造とかも結構みえます。そこまで古くないので、なんにも使わないっていうのも、もったいない気はしますが、しょうがないのかな?

ということで、静岡まわりましたが、「静岡出身」とかいっといて、しらないことのがよっぽどおおいのでした。

1 comment:

Anonymous said...

ひさびさの長旅だったな〜。
ヒジモリズムをたっぷり浴び、ちょっとウルウルきた日だった。
以外と知らない静岡西部も新鮮。
牧ノ原台地の絵はなかなかないだろうね。